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2008.01.15

福岡の質屋肥前屋質店が貴方のお役に立てる365のこと その32 ものの価値と色について 有田焼の白編

質屋というお仕事をしている関係で、様々な品物と接しております。
宝石、陶磁器、絵画、ペルシャ絨毯、漆製品等と日々接する事で、感じることが、、
良いものは発色が良いということです。
色のいいものが何でも高いということではないのですが、
宝石は発色の良さが決め手となることは皆様の想像しやすいところだと思いますが、
磁器でもその発色というものが重要になっています。
今回は、磁器の白さについて書いてみようと思います。

例えば有田焼、どれも同じようなものに見えても、白磁、釉薬、染付け、色絵の色の発色には一流といわれる窯元は相当なこだわりがあります。
磁器のベースの色は、白です。白といいましても実際に並べて見比べてみるとものすごくいろいろな白があることに気づきます。
柿右衛門の白、今右衛門の白、辻製磁の白、本人作のお品でなくても、それぞれ違います。

磁器は、磁石や陶石といわれる、石から作られますが、その中に含まれる鉄分が多くなると青みを帯びてきます。
その鉄分を抜くことで青みが減っていきます。
江戸時代の品などを見ると、釉薬ではなくベースの色が青みがかっている事がわかると思います。

焼き方、焼き物というくらいですから、火で熱することが必要になるのですが、焼き方にもいろいろあります。
ガスの火で焼くか、薪の火で焼くかでも大きな違いがあります。
薪の材料ですが、木なら何でもいいというわけではなく、陶器とは違い、磁器を作るために必要な温度は千何百度かは忘れましたが、かなりの高温が必要ですので、赤松の薪を使います。
ガスで焼く場合は温度調節はできますが、薪で焼く場合は職人さんによる熟練の技術が必要になります。
(ですから、薪で焼いた磁器に廉価品はございません)

釉薬についてですが、白磁の一級品というものでも、純白ではなく、よく見てみるとうっすらと青みがかっている事に気づくと思います。
薪で焼く場合は、柞の木から作られた柞灰釉という釉薬を使います。
釉薬のかかっていない部分の方が白い事が多いのですが、うっすらとした青みは、製造方法や、伝統によるものなのか、日本人の好みによるものなのかは今度機会があれば調べてみたいと思っております。

まだまだ勉強不足なので、もっと何か知ることがあれば続編を書こうと思います。磁器の白さだけでもまだまだ奥深さを感じます。
有田焼の白さは、単なる白ではなくいろいろな技術や、思いや、材料など等様々なことが重なった結果の白さであると知っていただけると幸いです。

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