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2009.03.13

丸川 隆英先生 セミナー 「ジュエリー加工の良し悪しはここを見ろ!」in 大阪

先日、このようなセミナーの存在を知り、
http://mb.giajpn.gr.jp/article.php/osaka090311
この方にはお会いせずにはいられないというわけで、
090311_140906 090311_172645 大阪までお話を伺いに参りました。

 

 

 

 

 

◎講師プロフィール
 丸川 隆英(まるかわ たかつね)
 1947年大阪生まれ。ジュエル丸川主宰。日本で唯一、業界の3大タイトルと言われ る「一級技能士全国競技大会1位グランプリ」「現代の名工」「黄綬褒章」の3冠を 制覇したクラフトマン。“お客様には価格に見合った品質のジュエリーを手にして 頂きたい”という想いを抱き、極め細やかな技と、誠実な“つくり”の精神で、 独自の世界観を展開したジュエリーを製造している。
http://www.j-marukawa.com/

丸川先生にお会いする前までは、自分は質屋だし年間数万点のジュエリーを何年も見てきたので造りの良し悪しはある程度わかっているという自負があったのですが、
先生の作品、仕事、作品に対する姿勢を知る事で、自惚れていた自分が恥ずかしくなりました。
仕事に対しては、奢ることなく謙虚にコツコツ、向上心を忘れず取り組んでいこうと思いました。
 宝飾品の造りに対する見識を深めて、それを消費者の皆さんへお伝えする事が、宝飾品の造りのよさの評価の向上につながり、それが有名無名問わず職人さんの仕事へ対する評価の向上へ繋がればいいなと思いました。

良質の宝飾品というのは、
「よい素材xよい造りxよいデザイン」
このバランスがどれも高いものを差すのではないかという私の疑問が晴れました。

よい造りというものがいかなるものであるかというポイントも伺うことができました。
石を留めている爪の一本からも職人の魂を感じる事ができるように自分の目利きの向上に努めたいと思います。

以下は、メモです。
18金は買わない。純金から、それぞれの色の金を作り出す。
例外は、ハードプラチナ プラチナとタングステン、パラジウムで割っている。
7色の金をグラデーション

裏側も彫金
布目象嵌 無数の突起に箔を貼る。ロウ付けはしない。

スノーヒット タガネの先は1本
他の職人はできないというが、しないだけ。非常に手間のかかる技法。

売る側が職人を育てる土壌を作る。

43年前弟子入り、最初の頃は指輪のみの大量生産という仕事ばかりだったので、「いい仕事がしたい」という願望が今まで続いた。

現在は、いい仕事(手間のかかる)をしても手間をかけた分だけ損。男性の職人が手間をかける仕事ができない状況

神戸でもうすぐ貴金属装身具一級の方々の中でのグランプリの大会がある。一般の人も見る事ができる。

工芸品と工業製品の違い マイクロセッティングは工業製品的
彫り留め 手仕事感 人間としての味
価値観の違い

爪は(場合にもよるが)小さい方がよい
浮いているものは 引っかかりやすい
薄いもの(糸鋸を入れている等)は倒しやすいが、石落ちしやすい エメなどで多い
石を傷つけたくないという思惑があるが、きちんと留めるべきだろう。

パーツごとに仕上げておくと完成時にバフがけだけで綺麗に仕上がる
パーツ(部品)は持ちにくいし、ピンセットやヤットコではキズが付くし とにかく手間がかかる。

爪に手がかかっているものは全体に魂が入っている。

カステラーニ はすごい。

工芸品←→工業製品

デザインは大事

フェザーパール (アメリカ ミシシッピー?)大きな貝の接合部あたり
赤銅 純金と銅の合金 自然に焼けていくが、薬品で煮沸する事で短時間で真っ黒 黒の色が毎回違うという偶然性もある
ダイヤのキューレットで打ちつける
裏取り、失敗しても接合しない。
白蝶貝に細い穴をあけて金を叩いて埋め込む。金は柔らかいので下部を広くする事で内部で金が広がり落ちなくなる
2cmx2cm位で1日くらい?
パイプ 先が細い。昔のゴルフクラブのシャフト状の物を作る

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