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2009.03.18

買取実例 千本ノック 其乃壱佰肆拾漆 ちょっと古めのお皿たち

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  骨董屋さんは、古いものは高いですが、近代現代のものは思いのほかお手ごろ価格で品物が店頭に並んでいたりします。
当店は、質屋ですので古いものにこだわる必要はなく、むしろ近代、現代のものでも良質で安価であればそちらの方がありがたかったりします。

で、今回こんなに沢山買ってしまいました・・・
大正~昭和(戦前)のものがほとんどだと思います。
色絵の徳利は最近のものだと思います。

右側の飯碗は有田の泉山の磁石を使っていると思います。
グレイッシュな磁肌と、黒点が散見されるので、磁器の価値としては高い評価は得られませんが、
明らかに泉山のものと思われる磁肌と、濁った深い藍色の染付の色等職人の息づかいが聞こえてくるような気がします。
既に価値が認められているものを、相場で買取る事もいいですが、
過去の人が決めた価値観をそのまま受け入れるのではなく、現代に生きる自分の感性で品物の価値を判断し、その感性が受け入れられるか世に問いてみたい。という気持ちがホンのちょっぴりありますので、こういった品物を見つけるとつい買ってしまいます。

天草の磁石のものに対して、有田泉山の磁石のグレイ味がかったものは男らしさが感じられるんですよね。九谷の磁石ともまた違う、うまくいえないんですがキリッとしているというか、内に秘めた力があるというか、見ていると元気が出てくるんです。

「鹿」という銘はありますが、窯元は不明です。

その隣の、松竹梅がらの蓋付碗は、高台がちょっと高めで、下部が分厚くどっしりしています。
飯碗ではなく汁物に使うのかな?
○の中に「小」という銘があります。
大正から昭和のものだと思います。
有田町南川原にあった「小西」という窯の物かな?当時の代表者は小西忠吾さん?

その隣、金彩と淡いブルーの染付が美しい飯碗
蓋には「肥」という字を略したような文字
底には「丸寿」?かな?と思われる銘
詳細不明です。

一番左
手描きで細かい絵付け。若干グレイッシュなボディーは有田か?と思っていましたら、
「里」という銘を帰宅後調べてみると、
長崎県佐世保市三川内町の 里見さん という窯でのお品のようでした。1900年代前半前後。
三川内焼は、有田焼に似ていますが、筆の使い方なども若干違います。
当時の代表者と思われる 里見政七 さんは実はすごい人だったようで、
この里見政七さんは、1904年のセントルイス万博に組合総代として出品し金牌1等を賞されたお方のようです。
http://mikawachi.yyyz.info/page016.html

現時点では商売には関係ない事なので、調べ物に手間かけているだけといえばそうですが、
このお品は、本人ではなく窯の職人さんたちのものだと思いますが、
様々な事を知る事で、
100年前の職人さんたちと、現代に生きる我々との接点ができます。
こういった調べもの、謎解きもなかなか楽しいものですね。骨董といわれるものでなくても、切り口によってはこれだけ楽しめます。
骨董店の店先で、ホコリをかぶってカラカラに乾燥し眠っていた品物を、洗って、水に浸してあげることで艶が出て品物が生き返るのも楽しいです。この品々(この子達)は数十年も前のものですが、道具としての役目を終えたのではなく、これからも道具として、観賞用としての役目があるのです。前のユーザー様から、次のユーザー様へお渡しする。その仲介役が当店なのだと思っています。

おっとっと。仕事仕事!

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