秘窯の里大川内山で春の窯元まつり
大川内山といえば、江戸時代鍋島藩に幽閉された職人達が日本磁器の最高峰の作品群「鍋島」を作っていた地です。
今では、大変のどかな町というか集落というか、のんびりした場所ですが、当時の伝統は高い息づいていて、丁寧で繊細ですので今の時代にもあっているものを多く発見できると思います。若い方で、やきものに興味のない方でも気に入るお品があるのでは?と思っています。
例えば↑こちらの、陶板弁当の蓋のデザインになっている「御所車桜」という桜の花びらと、牛車の車輪のデザイン。素敵だと思いませんか?これ、手描きで丁寧に描かれているんですよ。
江戸時代(1700年代)に既にこのようなデザインは完成しており( 164 色絵桜花御所車文皿 を参照下さい)、江戸時代の鍋島の美しい作品群は栗田美術館(栃木県足利市)のHPで沢山見れます。本当に素晴らしいデザインというものは古さを感じさせないんですよね。中国の模倣から始まった磁器が、数十年で日本独自のものへと昇華させた日本人の素晴らしい感性をこの鍋島を見ているととても感じます。
2009 春の窯元市は4月5日までです。お時間ありましたら是非どうぞ。
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