有田陶器市 2009
先日、有田の陶器市へ行ってまいりました。
深川製磁 チャイナオンザパーク
今右衛門
真右ェ門
庄村久喜さん
を訪ねてきました。
深川製磁は、近年取り組んでいる、薪による焼成の「谷窯」のものや、デッドストック品等がとても興味深かったです。
個人的には、ボーンチャイナの品が面白いなと思いました。
軽さ、透光性は磁器より優れていますし、もう生産していないという希少性もコレクター心をくすぐりますね。
今右衛門では・・・
2年前くらいに見た、林檎やさくらんぼが描かれた果実文というものにしびれてしまい。
死ぬまでに、この花瓶を入手できたらいいなと夢見ていましたら・・・
なんと、マグカップを発見!!!
ぐい呑みなどの美術品的価値のある物と違い、価格が抑え目のマグカップといえども、今右衛門ですから気軽に買えるようなお値段ではありませんが、
果実文という柄は、一見伝統的に見えて実は超斬新。通常は手作り感を極力排した雰囲気の鍋島ですが、これは作り手のユーモア感を感じられる、大変面白い柄だと思っています。
という薀蓄はさておき、財布の中身の後先考えず買ってしまいました・・・。
夢のかけらに手が届いたんだと、後日言い訳の毎日です。(笑)
真右エ門窯では
去年、ふらりと訪れて、「銀河」という天目の一種を見せていただき、しびれてしまった窯元さんです。
辰砂が有名ですが、こちらの窯は多彩な釉薬がとても美しいです。
作品の傾向が去年とはまた違っているのも面白かったですが、
去年は気に留めなかった品が、今年は急に気になるなど、私自身のみる目の変化にも驚きました。
その場限りではなく、定期的に同じ窯の作品を見ていくことの面白さに気づかせてもらいました。
宝石をお好きな方は、ここの窯の作品は結構好きになると思います。
色彩の鮮やかさ、偶然性、職人技、等など共通項はたくさんあります。
色彩の美しさがとても素敵な超お勧めの窯元さんです。
庄村久喜さん
この方は、磁器なのに釉薬をかけず、削りも最小限に抑えるという「磁の鉢」という作品を先日の国立博物館に出展しておりました。
そのコンセプトがすばらしいと思い、その感動をお伝えしようと思っていましたので、直接お会いできてうれしかったです。
で、無釉の品があれば欲しいなぁ、と思っていましたが、あったのは
展示で出されていた「磁の鉢」のみ。
・・・50万円で夢の作品そのものが手に出来るのなら・・・
と頭をよぎりましたが、ここはぐっと我慢といいますか、私にはこれをもつ資格がまだ備わっていないと感じました。(もっとも金額的にも、自宅のスペース的にも買えるわけはないんですが・・・夢を見るのは個人の自由ですからね(笑)私には、こんな夢がたくさん。。。
無釉のものはうっていないのかと聞いた所、ないとの事だったのですが、サンプルで作ったというものをいただけることになりました。超うれしかったです。
この品は、毎日使って、欠けたらヤスリで削って使い続けてみたいと思います。
陶器市といいながら、4件しか回れない効率の悪さ・・・、でもそれぞれ密度の高い時間をすごさせてもらいました。
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コメント
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なるほど、あの色鍋島は私も好きです。
若々しい感じがしますからね。
品格がありますし。
それと、私たちの紹介、有難うございました。
投稿: 有田の窯元です。 | 2009.05.02 19:04
あの、シリーズの色鍋島は私は実は有田焼のなかで、他の窯元の中では一番好きです。
白が綺麗ですね。
投稿: 有田の窯元です。 | 2009.05.02 19:06
いえいえこちらこそありがとうございました。
メールお送りしておきました。
お忙しいとは思いますが読んでいただけると幸いです。
投稿: 肥前屋質店 渕上清志 | 2009.05.02 19:34