庄村久喜さん 作陶展
庄村久喜さんの個展へ行ってまいりました。
磁器だけれども温かみのある、ホッとする品々が並んでいました。
その作陶の前提となるコンセプトに価値がある作家さんだと思っています。
同世代という事もあり、勝手に応援しています。
現在取り組まれているものの一つに、古色(patina)というものがあるそうですが、
釉薬に色がついているのではなく、
磁石(素材)が持つ鉄分が薄茶色(緋色?)の発色を出しているという事をしり「なるほど~~~!」
でした。
現代の作でありながら、懐かしさを感じさせる風合い、しかも色を後付ではなく、もともと材料が持っているものを引き出している。
この方の存在を知ったきっかけにもなった「磁の鉢」の釉薬をかけない、削らない というコンセプトもすごいと思いましたが、
今回、この古色のお話を聞いて、そのコンセプトもまたすごいなぁと思いました。
なかなかうまく色が出ずに苦労しているそうですが、コントロールが難しいことに取り組んでいるということも魅力なのだと思います。
次は何を見せてくれるのか、とても楽しみな作家さんだと思いました。
お父さんである庄村健さんと同じ工房内で隣同士に轆轤を回していて、集中するためにIPODで音楽聴きながら作っているという話も興味深かったです。そういうところからも「今」という感覚が滲み出ているのかもしれませんね。
新天町の南通り ドコモの向かいにある『村岡屋』さんの2階です。
8月2日までですよ~。
お問合せ先
福岡市中央区天神2-8-237 村岡屋ギャラリー2F
092-711-1187
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