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2010.02.14

もう一段登らねば・・・

好きな宝飾品を探し回って、販売するというお仕事をしていますが・・・
モノが売れた時に、常に喪失感が付きまといます。

この喪失感が大きければ大きいほど、ご購入いただいたかたの喜びは大きいともいえるわけなのですが、
頭でわかっていて、こういうことにどんどん慣れることが必要だと思っていても、
やっぱり売れてしまうと自分の中にぽっかり穴が開いたような心境になります。

ただ、所有してばかりだと、買いが弱くなってしまうので、やはり皆さんにお買い上げいただいたほうが、より品探しができるという結論には至るのですが・・・

手元に置いておくことも好きなんですが、最近気付いたことが、所有するよりももっと好きな事は、探し出すこと。
大量の品の中から、探し出したり、コツコツ機会をうかがっては品物を見ていると、確立はものすごく低くても自分がいいな!と思えるものに遭遇します。
これを、父にやめろといわれても、やっぱりやってしまうのです。
何故なら、探す事をやめると、見つける確立は確実にゼロになってしまうからです。ゼロという選択肢を選ぶことは私にはとてもできない。
一つづつ品物を見ながら、第一印象でピックアップ。手にとって眺めて、ルーペでその仕事ぶり、石のコンディション等を確認。そして、「うーん、いい!」と思ったものに自分なりの値段を付けて仕入れる。
この繰り返し。

やはり、この作業を続けていくためには、入った分(買った分)、出て行く(売る)形を作り上げなければならない。

というわけで、2010年は販売の方をもう少し頑張ります。

おっとっと、そんなことが言いたかったわけではなく、そう思うようになって頭から離れない言葉があります。
「陶心一如」
これは、有田出身の陶芸家青木龍山先生の言葉です。
ネット上に、この句?詩?言葉?が出ていませんでしたので、書かせてもらいます。


陶心一如  青木龍山
ひとつのものを 生み出した時 私は ひとつのそれがもつ 味と輝きを しみじみと眺める
しかし これが ひとつの喜びではなく 多くの人達の喜となり 幸せを分かち合うとき その喜びは 和となり 感激として生まれてくる
ひとつの喜が 多くの人の喜となる様に 私は 火と土による 美と詩性への探求に 静かに歩き続けたい
何故なら そこに自分と云うものがあり それ以外に 自分をおく場所が あり得ないからである


ちょっと前まで全然心に響かなかったのですが、今は前半部分が心に響くようになりました。


青木龍山回顧展を見て驚いたのが、大作を売らずに大量にご自身で保有していたこと。
青木先生は、経済的に苦しい時期もあったようですが、自分の作品を手放さず持ち続けていた様子から考えて、
根っこの根っこは全部ご自身で保有したい方だったのかもしれないと思うようになりました。
私の勝手な思い込みですが、そうであれば最初の語句は、とても理解できます。

ひとつのものを 生み出した時 私は ひとつのそれがもつ 味と輝きを しみじみと眺める
しかし これが ひとつの喜びではなく 多くの人達の喜となり 幸せを分かち合うとき その喜びは 和となり 感激として生まれてくる

これは、青木先生の本心なのだろうと思いますが、私にとっては戒めの言葉になりそうです。
何でも、手元に置こうとせずに皆様と共有する。

そういえば、私の尊敬するというのもおこがましいくらいの素晴らしいコレクター 有川一三氏も皆さんと共有って事をおっしゃっていた事を思い出しました。
それと、有田焼を体系的にコレクションされたスーパーコレクター柴田夫妻コレクションの柴田氏も、共有というところに行きついている。


自分が欲しい、自分が集めた、ではなく皆様と分かち合う。
この気持ちが私にとって登るべきステップのひとつなんだろうと思うようになった。
自分の心の問題なので、コントロールはできないのですが、いい形で品探しを続ける形を見つけることができればいいなと思う今日この頃です。

傍から見ると、単なる中古のジュエリーなんですが、私にとっては大きなことなんです。
長文スミマセンデシタ~。

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