中古の宝石は気持ち悪い?
中古のジュエリーに興味のある方は、こちらもご覧いただけると嬉しかです。 >> 昭和ジュエリー&色石 / VINTAGE JAPANESE JEWELRY
クリスティーズや、サザビーズに出品されるジュエリー、高額で取引される品物のほとんどは、中古や、遺品です。
そういう世界のジュエリーと、中古のジュエリーは違うものだ。中古のジュエリーよりも、新品のジュエリーの方がいい。 と、言いたくなる気持ちはわかります。
でも、一代目のユーザーで飽きられて、スクラップされちゃうような程度のものを、ジュエリーと言っていいものでしょうか? 1ユーザーで飽きられて処分されるようなものは、ジュエリーというよりも、アクセサリーにその本質は近いかもしれませんね。
ジュエリーと名乗るからには、人の一生よりも長い寿命を持つ(永遠性を感じさせてくれる)存在であってほしいのではないでしょうか?
古臭い、飽きたらポイ。潰しちゃえ。換金しちゃえ。
ではなく、
幾世代にわたって愛でられるような、デザイン、作り、品質であってほしいものではないでしょうか?
というか、そのような形でジュエリーと接したいと私は思っています。
ってことを、前提に…
↑全~部、中古で~す♪♪↑
中古のジュエリーを不安に思う方、嫌う方は非常に多く感じます。
念みたいなものを感じるのでしょうか??
僕にはわからない、というか、わからないでもない気もします。
私も、宝石、宝飾品を見ていい気分になったり、そうじゃない気分になったりしますので・・・
ただ、人と違うかもしれないのは、美しい中古のジュエリーが大好きで、日々探しまわっているということです。
美しい宝石というのは、中古でも、本当に少なくて、美しい宝石であれば、新品であろうと中古であろうと目はハートになります。
逆に、新品のジュエリーでも、よくない素材、よくない作りのものはあまり好きではありません。
年間数万点のジュエリーを長年も見続けてくると、一つの指輪ととっても、色んなものが見えてきます。
作り手が何を考えているのかもある程度わかるようになってきますので、新品のジュエリーであっても、嫌な感じがするものも多いです。
美しい中古よりも、そういう新品ジュエリーの方がむしろ変な念がこもってそうな・・・ というのは、言い過ぎですかね?
身に付けるならば、浅いコンセプト、デザイン、あまり綺麗でない宝石を使った新品ジュエリーと、
よりも、美しい、筋の良い中古
どちらがいいですか?
え?新しくて、美しいジュエリーがいい ですか?
それもいいと思います。
美しい新品を買える方は、是非、新品をご購入下さい。
そうしなければ、日本のジュエリー産業は衰退します。これは冗談ではなく本気です。
是非、新品のジュエリーもご購入下さい。できれば、腕の良い職人さんがハンドメイドで作ったものを・・・
私達は、現代に生きる、腕の良い職人さんを育てていく役目があることを決して忘れてはいけないと思います。
どうせ、新品を買うのであれば、美しいジュエリーを買って下さい。どこで誰がつくったかもわからないような、飽きたら潰されちゃうようなものではなく・・・。
職人さんによる、ハンドメイドのものを是非ご購入下さい。
宝石に、どういうパワーを感じるかは人それぞれだと思います。
私は、パワーストーンショップにある、きつい処理のなされた石を見ても、パワーは感じず逆に痛々しさを感じます。とりあえず、ああいうお店の石たちは可哀想に感じます。
ですので、パワーストーンショップにはあまり近づきたいという気持ちが湧いてきません。
「パワーストーンショップで、いっぱいパワーをもらいました!」
って、ホントカヨッ!! どんなパワーだよっ!!
という、ツッコミはしませんが・・・
本来の色、持って生まれた個性を否定され、無理やり着色された石が人を幸せにするのだろうかと首を傾げます。 特に否定はしませんが・・・
石はカット、研磨以外は極力本来の姿のままであるのが理想だと思っています。
素材の魅力を引き出す。これは料理などでも同じではないでしょうか?
画一的に味付けされた量産品よりも、素材が本来持っている魅力を引き出した料理のほうが美味しいと思いませんか?
まぁ、どっちも美味しいという話もありますが・・・
オーナーは宝石が好きなのか、売り上げが好きなのか、商品群を見てもわからないショップもありますよね?
パワーストーンショップや、量産品を否定しているのではありません。
人は何故、着色された、原価の安い石にすがりたがるのか?という疑問はありますが・・・。
中古は嫌、何だか気持ち悪い という意見の方をあえて否定しようとは思いません。
何を見て、どう感じるかは各人の自由ですからね。
ナチュラルで、美しい宝石を追い求めていくならば、自然と中古の世界と接するようになります。
何故かといいますと、世に、美しいと言われる評価の高い宝石は、産出が非常に少ないからです。
一度、人の手によって見出された、地球の神秘の結晶である宝石を、避けるとか、近づかない方がいい、とかそういう感覚は、私には全くありません。
むしろ、今も昔も人を惹きつけるような輝きを持つ、中古の宝石を日々探しているくらいですからね。
美しいルビー、美しい翡翠 というものは、何千個の中古のジュエリーの中にもそうそう無いものです。
探し始めてみるとすぐにわかると思います。
美しい宝石は、本当に少ないということを。
そうやって考えてみると、美しくない宝石はあまり気持ちのよいものでは無いかもしれませんね。
中古かどうかを気にするよりは、その宝石が美しいかどうかが重要
なのだと思いますがいかがでしょうか?
少々えらそうに書きすぎました。
突っ込み歓迎。甘えた考えを叩きのめしてください。
追記:続、中古の宝石は気持ち悪い?
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