先日、有田へ行ってきた。
理由は、大阪の業者さんからの連絡で、有田の陶器卸しの会社が倒産したので、その在庫品をまるごと査定して欲しいとのこと・・・
・・・質屋の仕事ではないのですが、経験のため(有田に行く理由ができた!)行ってまいりました。
結局、品筋的にクオリティー低めというか、キビチイ感じでしたので、入札はやめときました・・・
成果は何も出なかったので、仕事ではなく観光になっちゃいましたが・・・
とにかく、有田に行けてよかったです。

陶器市の喧騒もなく、静かな町。

まずは、陶山神社へお参り・・・

狛犬 明治18年だっけ?
自信満々な雰囲気と、どことなく洋風な佇まいも当時の有田の方々の気構えを感じるような気もします。

そして、前々から行きたかったけれども前回行くのを忘れていた、桂雲寺の御手観音を拝観
観音様の手を信仰する。 職人さんのまちならではですね。
写真をとろうと思っていたのですが、
これは、やっぱり地元の職人さん達のためのものかなと思い、写真には撮りませんでした。
入り口の案内の陶板をパシャ


深川製磁本社近辺
時代を感じさせる建造物、ステンドグラス・・・
チャイナオンザパークの現代版ラグジュアリーもいいですが、
本社近辺の雰囲気もいいですねぇ・・・

壁がピンク!
これをキュートと言わずして・・・

明治の頃の隆盛を偲ばせる、異人館。
柱は木製。
いつの間にか、古い建物に目が行くようになっている自分に気付く・・・


そして、九陶の柴田夫妻コレクション・・・
何度見ても、というか見るたびに自分の中で古さを感じなくなってきている。
お皿が古くなっていないというか、現役でも全然大丈夫なくらい。
「今のもの」「昔のもの」でわけられているのではなく、太い線で繋がっているのだと気付いた。
江戸時代から、明治、大正、昭和(戦前)、昭和(戦後)、平成
と、時代は区切られるけれど、
人間の営みは、ハイ時代が変わったからメンバーチェンジ!ってワケではなく、
職人さんは有田の地で生活しながら、技術を次の世代へ繋げていっている事に気付かされました。
順調なときもあったかもしれない。でも、幕末、明治、昭和、様々な国難が日本を襲った中で、職人さん達は窯の火を消さずに、その土地で生活しながら、人や技術は次の世代へ、バトンタッチしながら今へ繋がっている。
やれる。日本は立ち直る。いや、先人や、子供たちのためにも立ち直らないといけない。
そんなことを、改めて気付かされた。




画質悪くてスミマセン。
九州陶磁文化館の入り口の磁器製の取っ手。
柄で判断して、
今右衛門、柿右衛門、辻精磁はわかったけれど、
一番下の、源右衛門がわからなかった・・・
僕の中での源右衛門っぽさとはちょっと違ってて・・・
普通に考えれば、このポジションは、柄を見なくても源右衛門さんですね。
日々勉強ですね。
よし。ガンバロ
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