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2011.06.13

深川製磁 CLASSIC meets ART @岩田屋

ぎりぎり、本日までの開催に慌てていって、ざっと見てきました。

もっと、ゆっくりとながめられるような時間が欲しい・・・


ざっと拝見して感じたのが、手の込んだ逸品の数々が多く展示されているということ。
贈答品や、日用品を全面にってことではなく、
ラグジュアリーブランドとしてのベクトルを大きくするという意思表示だろうと、かってに受け取りました。

でも、この方向は嬉しいですね。
本当に華やかで、繊細で、見ていてワクワクしてきます。

明治の頃の深川製磁は、
http://www.fukagawa-seiji.co.jp/archive/index.php
繊細で、華やかで、勢いのあるスタイル

特に、勢いというのを感じます(僕だけかもしれませんが・・・)
臆していないというか、世界を驚かせてやろう、というか、ぶれず、迷いがない。

現代の深川製磁は、繊細で華やかだけど、自信過剰感があまりなく、若干おとなしく控えめ感が・・・。
それが、平成らしさというかも・・・
昔のものが明治らしいというのかも・・・

それはさておき、

じっくり見れなかったのでうろ覚えなのですが、
SUMIシリーズ他、現代的なモダンなシリーズも多く出展されていて、アクセサリー類もも出ていました。
竹をモチーフにしたネックレスなどは、

海外マーケットを視野に入れた、創造性豊かな姿勢というのは、
見た目には大きく違うけれど、姿勢としてはこちらのほうが、深川のDNAを脈々と汲んでいるのかもしれないと思いました。


http://www.fukagawa-seiji.co.jp/milano/index.php

今回の展示も、ミラノスタジオの影響を感じましたし、近年の陶器市でもミラノに焦点を当てた店を出すなど、
深川製磁のミラノ出展は、深川製磁に新しい血液を流し込んでいるみたいですね。
過去に固執するだけではなく、新たな挑戦をしているというのは見ていて元気づけられます。

もちろんというか、個人的には明治の意匠がとても好きなので、明治の意匠を現代に解釈したシリーズは大好きです。
とくに、今回出ていた銘は忘れましたが、オーバルのお皿に菊が描かれているお皿。
菊の花の絵の縁取りが黒でなされていて、これは凄くいいなと思いました。
あれは、復刻なのでしょうか?現代オリジナルなのでしょうか??

現在の深川製磁は・・・ 高級品から、普及品、伝統から、モダン・・・
商品が多様すぎるようにも思います。選ぶ方は楽しいのですが、ブランドとしてはどうなんだろう・・・
ブランドとして、会社として今後は商品群を絞っていかざるを得ないような気もしますが、
この幅の広さがどうなっていくのか、目が離せませんね。
個人的には、日本のラグジュアリーブランドとして、これからもっともっと、日本の方々や、世界の方々を驚かせる存在になっていただきたいものだと思っています。

まぁ、僕みたいのが偉そうに語るものでもないので、軽く聞き流してやってください・・・


おまけ
日本のラグジュアリーが体験できます。佐賀、有田へ行かれた際は、チャイナオンザパーク、忠次舘へ是非足を運んでみてください。
http://www.fukagawa-seiji.co.jp/cotp/index.php

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