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2011.07.21

買取実例 千本ノック 810 プラチナのリング

そういえば、この手の写真はあまり載せてきませんでしたね。

ピントをあわせるものでもないと思うので、あえてピントを合わせていません。

僕らが、こういう品物を査定するときは、
素材に間違いがないか、
重量はどのくらいか?

そのくらいしか考えません。

何故不要になったのかなどは聞きませんし、
そりゃ、20代そこそこの方が持ってきたら、これは本当にあなたの所有物なのですか?
と質問させてもらう場合もありますが・・・
品物が盗品ではないか?という部分には神経使いますので、何らかの質問はさせてもらう場合もありますが、その心配以外のことはあまり考えません。
(ちなみに、質屋は警察の方がよく出入りしますので、盗品を持ち込んでもかなりの確率で見つかります。盗品の持ち込みはやめてくださいね。)

で、買取させてもらった後も、再販を考えずに、地金として処分します。

何も考える必要のない商材なので、楽といえば楽なのですが、
あまり好きな仕事ではありません。

・・・・でも、改めて眺めてみると・・・
裏を抜いて大きく見せていますね。
で、使用感がかなりあります。
つけ心地がいいとは言えないリングですが、ずっと使っていらっしゃったのでしょう。
そんなことを想像して、その想像を深めていくと、胸が締め付けられるような感覚にもなりますが、
使い込まれたこういうリングそのものは嫌いではないです。
重ねた月日しか出せない美しさというものはありますので・・・


でもやっぱり、こういう物を潰さざるを得ないことを考えると寂しくはなりますね。

プロというかこういう品物に囲まれて日常を過ごしているので、
感覚的に「それはそれ」 と、 ドライに考える力がついたのかもしれません。

こういう品物をスクラップにするときは、顔は普通にしてますが、心のなかの顔は鬼のような感じになりますね。
こんな人に貴金属売りたいと思う人もいないかもしれませんが・・・
基本、貴金属は売らないで残った人達に残してあげる方向がいいかなとは思っています。


病気になって医者を利用したいと望む人がいないように、
お金に困りたいと思う人はいません。
でも、緊急にお金が必要になることはありますし、指輪などを手放さざるを得ないような状況になることだってあります。
単に飽きたとか、もう使わないっていう理由だってありますので、
ご来店いただいた場合には無理に断りはしませんが・・・

お売りいただきありがとうございました。

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