陶 新たな表現者たち 2013年5月8日~14日 大丸 福岡天神店 6F
博多大丸創業60周年記念
陶 新たな表現者たち
-津金日人夢・庄村久喜・鬼丸尚幸-
津金日人夢さんと、庄村久喜さん
個人的にも大注目している作家さんの展示なのでとても楽しみです。
現役バリバリの作家さんの作品の良いところは、
例えば、人間国宝の※※さんなどのように、評価の定まっている作家さんではなく、
現在進行形で評価が高まっている点という所にもあると思います。
どのような表現をしていこうかもがきながら作陶をしていらっしゃいますので、
こちらとしても、次に、どのような作品を出してくるのか?
という、ワクワク感もあります。
何でも許されるような若手感を脱し、何を表現するのかという見る側の期待も高まってきているので、
そういった緊張感も作品に見え隠れしているのかもしれません。
私が思う、津金日人夢さんの作品の良さは、
全てを捨てて、青瓷を選んだ覚悟のようなものが、作品に現れているという点にあります。
大作にも、食器にも一貫した迫力があり、
小さなお湯のみのようなものでも、ビシっと品格のあるものを作られています。
庄村久喜さんの作品の良さは、
磁器とは何か?という事を上辺の部分ではなく、根っこの部分から問い直し続けているという点にあります。
有田に生まれ、有田焼きの作家さんの家で育ちながら、
「有田焼」を意識せざるを得ない(というか、影響を受けない訳にはいかない)環境にいながら、
「有田」という枠から離れ、「磁」「磁器」を再構築しようとしているその過程が作品に現れているという点にあると思います。
お二人に共通するのは、「要領の良さ」とか、「気楽さ、緩さ」とは無縁の、ある種の「ストイック感」というか、それぞれに課した「律」のようなものが作品に見え隠れしているような点にあるかもしれません。
お二人の作品を、現在進行形で追いかけることができるのは、とてもエキサイティングで、ラッキーなことでもあると思っています。
鬼丸尚幸さんも、福岡、小石原の作家さんなので、どのような作品を見せてくれるか楽しみにしています。
同世代でもありますし、今後の活躍が楽しみですね!
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