中古なら何でもいいってわけではなくて、やっぱり思い入れできるものに限られますけどね。
決して品物をけなしているわけではなくて、もちろん喜んでお買取りさせていただいております。
>> 宝石、ジュエリーを大事に査定&買取致します。
写真だけでは分からないと思いますが…
まず、石の魅力が…
透明感はありますが、エメラルドの色が若干薄いです。
そして、作り。
裏抜いているのですが、皮膚に接する部分が細いので、着けてみるとざらざらして、いたかったりします。
そして、爪。 これは、何かの拍子に引っかかって浮いているのではなく、最初からやっつけ仕事感のある爪だろうと思います。
残念ながら、こういう品物は、「お!いいんじゃない?」って思える余地が少ないので、WEB上で紹介に至らずにいます。
※言っときますが、もっと粗悪でひどいものは沢山あります。
むしろ、エメラルドも、それなりに透明感ありますし、ダイヤもそこまでひどくないし、悪くないんですよ。
ただ、あえて、「これいいよね!皆さんに紹介したい!」って言うところまで達していないというだけで…
最近、中古中古書いていた気がしますが、良いもの、良い仕事のもの、はその他大勢のものと分けてあげなきゃいかんでしょう。というか、そうしていきたい。
っていうお話です。
ちなみに、こちらの爪。
愛されるには理由があるというか、石にしっかり爪が寄り添って、支えているんですよね。
上の写真の爪と、こちらの爪、職人さんの意識というか、呼吸感が全然違います。
見た目には、ほんのちょっとの違いなのですが、伝わってくるものが全然違ってくるのです。
まったくもって派手さのない部分ですが、こういう細かな仕事をきちっとやってくれているところから伝わってくる、安心感が違うのです。
当たり前のように丁寧に作っているこの感覚。
ご理解いただけるかなー???この感覚・・・
ジュエリー買取の世界では、職人さんの仕事、力量は、無視され、虐げられているに等しいのですが、私は、そこを何とかしていきたいと、最近さらに強く思いますのですです。
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石留めのクローズアップ。ここまで意識して見たことも考えたこともありませんでした。
職人さんの技術が付加価値として評価されていないという渕上さんのご意見と、そこを何とかしていきたいという心意気、すばらしいです。
考えてみれば、西洋のアンティークジュエリーなんかは、貴金属や宝石の素材としての価値、プラスアルファー美術工芸品としての職人技的な価値もお値段に付加されていますよね。日本のヴィンテージのジュエリーも、そろそろ、そうであるべきですよね。
投稿: ナカシマ | 2013.11.30 14:01
ナカシマ様
コメントありがとうございます。
お返事遅くなり申し訳ございませんでした。
大事に作られたものは大事にしていきたいですね。
何がどう違うのかをもっとわかりやすく説明できるようになりたいです。
投稿: 渕上清志 | 2013.12.07 02:05