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2015.06.14

現代の工芸

同業者さんと、陶磁器、工芸について話した時のまとめ+α

陶芸、工芸、美術品はその時々で流行がある。

明治のころは、欧米に輸出するための作品。欧米人好みの作品、圧倒的な技術力を前面に押し出した作品。

戦後の昭和からバブルまで?は、

桃山、江戸等で途絶えた技の復興など、

昔の技法を復活させることもテーマの一つだった。

柿右衛門なら濁手、太郎右衛門なら叩き、長崎の現川焼の横石臥牛等、

ただ、現代という時代が求めているものは変化している。

昔の職人技を復活させましたでは、ちょっともの足りない…

伝統をベースとしつつも、その先にある「何か」を問う時代になっている。

「技」だけで見ると、子供時代からそのキャリアをスタートさせたかつての職人さん達にかなうわけはない。

かないようがない物を競っても、目が肥えちゃうと、

やっぱり昔の技はすごいよねって、骨董を評価するようになってしまう。

では、現代は「何を表現したいのか?」という、無形のものを競っている。

だから、伝統工芸と言っても、どちらかというと現代アートに近い視点もいるのだろうと思う。

だから、伝統工芸展でずらーっと、工芸作品が並んでいるのを見るときは、

この作家さんは何を表現したいのだろう?

という視点を持つと、非常に面白い。

特に今右衛門さんなんかは、伝統と前衛の狭間を突いてくるようなメッセージ性を感じる作品を出してくる。

庄村久喜さんなんかは、「何故、何故、何故」自問自答が形になったような作品をたまに出してくる。

津金日人夢さんなんかは、青瓷一つに絞ったという覚悟のようなものが見えてくる。

他にもいろんな作家さんが様々な形で表現されているのだろうと思う。

造り手が意図しないような感想を見る側は持ってしまうかもしれませんが、

単に見てすごいではなく、その、「これはどういう事なんだろう」

そこが、現代の工芸の楽しさ何だろうと思う。



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