創業200周年記念 フィンレイソン展 @福岡市博物館 2022/2/27まで 感想のつづきだよ
えーっと・・・
http://www.hizenya.me/2022/01/post-388ac4.html
の、つづきです
まとまりのない文章が続きますが…
自分の頭の整理のために書きなぐっているようなものなのでかんべんしてくだせぇ
ここまで書いて、何故フィンレイソン展に行ったかということを言葉を変えてみると、
工場のような大規模な設備を導入して、かつて活況を呈した産業の行く末のヒントは…
というところになるのかな?
何もかもぼんやりしている中で書き綴っていますのではっきりしたことが言えず申し訳ないのですが…
さて、フィンレイソン
フィンレイソンのフィンはフィンランドのフィンではなく、英国スコットランド出身のジェームズ・フィンレイソンさんが立ち上げた
ということを知った時点でマジかよ、というかちょっとビックリでした。
立ち上げが1820年・・・
今考えてみると、創立200年記念なので、そりゃそうだなのですが、
俯瞰してみると、産業革命真っただ中…
産業革命先進国のイギリスからやってきて、工場を立ち上げたという流れになるのでしょうか?あまり詳しく調べていませんが…
解説では、その後、この地域では初めて電気を導入したと書かれていたので、
石炭を燃やして得る動力、蒸気機関で織物を作っていたのでしょうかね?
大量生産し、当時珍しかったパジャマの型紙を添えたりする等、需要の拡大に力を入れている広告活動が見られました。
現代は、大量生産が当たり前の時代ですが、そもそも機械がそんなになかった時代ですから、大量生産が当たり前ではないわけで、そんな時代はつまり、
大量生産、大量消費がどんどん拡大していった時代・・・
展覧会の前編はそんな時代の痕跡を見ることができました。
企業にとっては、そんな調子のいい時代も長く続くわけもなく、機械が世界中に普及していくとどんどん競争が激しくなるわけで…
中編、後編になると私の見方になるので出展者がそういう意図を持っていたかはわかりませんが、
中編は、デザイン、デザイナーにフォーカス
後編は、中編からの自然な流れでブランディング
というか、ブランディングとして、フィンレイソンはデザイナー、デザインに力を入れてきた企業ですよ
という中編を持ってきたというか…
展示が時系列ではなく、途中からデザイナー毎になったりするのですが、
当時は、このデザイナーが作り出したデザイン
という感じで販売していないと思うんですよね。
でも、競争が激しくなった状況で、デザイナー、デザインに力を入れて、時代を切り開いていこうとしていたというのはすごく伝わる展示で、
日本の企業だったらどうなんだろう?
と、思ってしまう部分はありました。
日本だと、時代を開いていくデザインというよりは欧米のパクリ、とか人気柄に寄せてデザインとか・・・
1970年代、80年代とかはそんなにデザインに投資する企業は少なかったのではないかと想像されます。
ちょっと乱暴かもしれませんが、この展覧会を通して感じたのは、
設備投資の時代、デザインに投資した時代、ブランディングに投資している現代・・・
そんなことを感じました。
それは、私がぼんやり考えていた答えに無理やり当てはめているところも大いにあるかもしれませんが…
これは、批判的な意味合いではなく、とても大事なことを示してくれていると思うに至る展示でした。
つまり、変化することを否定だったり、受け入れることはせずに、
変わらないことに価値を置くことで、需要が細って行き、保護されるべき動物たちのように守られながら細々と生きていく運命にあるような企業ではなく、
大きく変化しながらしぶとく元気にビジネスの生態系の中でしっかり生き抜いている企業のあり様
どちらもありなのかもしれませんが、フィンレイソンは後者かな・・・
つまり、モノづくり、自社での工程にこだわり続けていたらフィンレイソンは今も存在していたか?
という問題もあって、そもそも私は繊維業やビジネスのことはそんなに知らないので想像の世界の話ではありますが…
全然ディスってる話ではなく、
展覧会を見た後、売店で見たものはフィンレイソンのタグが付いていても、布製品なのに大抵中国製だったりするんですよね。
以前の私なら、インチキじゃん!とか、思ったりもしたのですが、
今回は、感心しましたね。
フィンレイソンはモノづくりの会社から、デザインや、価値観、ブランドを売る会社に変貌していると・・・
いや、変貌しようとしているためのプロモーションとしてこの展覧会を開いていると…
みんな努力してるんだ、自分たちの本質を見つめなおして変わろうとしているんだと。
もがいてますよね、その一生懸命ビジネスのジャングルという厳しい生態系の中で生き抜こうとしているんだなぁと・・・
買っちゃいましたよエコバッグ。中国製と十二分に分かったうえで・・・
クオリティとしては、今どきの100円ショップで売られているものと大差はあるのかないのかわかりませんが、大差あったとしても違いを分かるほどの感受性がなかったりしますので、自分の中では同じクオリティであっても問題ないのです。
何よりかわいいんですよね、エレファンティ・・・
ライナ・コスケラさんという方がデザインされたそうで…
去年、ユニクロでかわいいなぁと一目ぼれして、めっちゃ気に入って使っていた象さん柄のひざ掛けが、まさかフィンレイソンのデザインだったとは
というのも驚きでした。
上機嫌にゾウさん柄のひざ掛けをしてたり、エコバッグをもってるおじさんがいるとしたら、きっとそれは私です。
これぞ、まさにモノづくりの会社から、デザイン、ブランドを売る会社への変貌を目の当たりにしていたんだなと・・・
福岡市博物館でフィンレイソン展が開催されていますね。
— 手芸マキ 福岡店 (@syugei_maki_f) January 28, 2022
手芸マキ福岡店にもフィンレイソンの生地がございます。北欧調の鮮やかな柄でオリジナルのインテリアやバッグ小物など楽しんでみてはいかがでしょう? pic.twitter.com/MFHnwR5tlz
生地も購入できるお店もあるみたいなのでいつか足を運んでみたいっす
手芸 マキ 福岡店
創業200周年記念 フィンレイソン展
私にとっては、「変化する」ということ「変化しようとする」ことを勇気づけてくれる素晴らしい展覧会でした。
日本の歴史ある企業も製造手放してブランディングをという意味ではなく、歴史のある製造方法が残っているのであればそれを魅力の核としていくなどそれぞれの方法があると思います
とか、えらそーなこと書く前に私自身がもっともがこうがんばろう
ちゃんちゃん
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